ロレックス ミルガウス 116400GVとは|グリーンサファイアの特徴・現行との違い・相場

緑がかった風防と稲妻形の秒針——ミルガウス Ref.116400GVを写真で見て、型番から調べてこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。この記事では、①116400GVがいつ作られ何が特別なのか ②風防が透明な116400との違いと、当サイトで集計している買取価格の差 ③持っている人・探している人それぞれが押さえておきたいポイントを整理します。数字はすべて国内の買取店・販売店が公開している価格を集計した第三者のデータで、roleyomeが買取や査定をしているわけではありません。
ミルガウス116400GVとは?いつ作られ何が特別なモデルか
ミルガウス自体は1956年に発売された、磁気の影響を受けにくい「耐磁」構造を持つモデルです。名前はフランス語の「ミル(1,000)」と磁気の単位「ガウス」を合わせたもので、1,000ガウスの磁気に耐えることを表しています。研究施設や工場など、強い磁場のある環境で働く人向けに作られたのが始まりとされています。
116400GVは、このミルガウスの生誕50周年を記念して2007年に登場した現代版です。黒文字盤版が2007年から、濃紺の「Zブルー」文字盤版が2014年から展開されました。
最大の特徴は、風防(時計の表面のガラス)そのものに緑がかったサファイアクリスタルを使っている点です。色が素材全体に含まれているため、表面のコーティングのように経年で色が抜けることがありません。ロレックスはこの製法の特許を申請しなかったとされており、作ること自体が非常に難しく、まねされにくいと判断したためと言われています。
「GV」の意味と、緑の風防で何が変わるのか
型番末尾の「GV」は、フランス語の「Glace Verte(グラス・ヴェルト)」、つまり「緑のガラス」の頭文字です。同じ時期のミルガウスには、風防が透明な「116400」(GVが付かない型番)もあり、文字盤は黒と白が販売在庫で確認できます。
2つは同じミルガウスでも、見た目の印象がかなり違います。この表は、型番で探すときに「どちらの話をしているのか」を取り違えないためのものです。
| 項目 | 116400GV | 116400 |
|---|---|---|
| 風防 | 緑がかったサファイアクリスタル | 透明なサファイアクリスタル |
| 型番の「GV」 | あり(緑のガラス) | なし |
| 文字盤 | 黒、Zブルー | 黒、白 |
| 秒針 | 稲妻形 | 稲妻形 |
中古店の商品名では「ミルガウス」とだけ書かれ、型番を見ないとGVかどうか分からないこともあります。探すときは、必ず型番の末尾まで確認してください。
116400GVの仕様を表で確認する
ここでは、116400GVの基本的な仕様をまとめます。この表は、中古店で実物を見るときに「説明が合っているか」を照らし合わせるためのものです。
| 項目 | 116400GV |
|---|---|
| 登場 | 2007年(黒文字盤)、2014年(Zブルー文字盤) |
| 生産終了 | 2023年(海外の時計専門メディアの報道による) |
| ケース径 | 40mm |
| ムーブメント | Cal.3131(海外の時計専門メディアによる) |
| 風防 | 緑がかったサファイアクリスタル |
| 特徴的な意匠 | 稲妻形の秒針 |
| 現行ラインナップでの扱い | 該当モデルなし(後継モデルの発表もなし) |
ムーブメントのCal.3131は、磁気を遮る部品で守られた作りだと海外の時計専門メディアで紹介されています。一方、生産終了の正確な月やキャリバーの細かな仕様は、ロレックス公式の資料で確認できたものではないため、この記事では「報道による」と書き分けています。
現行モデルとの決定的な違い:後継が無い
もっとも大きな違いは、現行ラインナップにミルガウスという名前のモデル自体が存在しないことです。2023年に生産終了が伝えられて以降、後継モデルの発表はありません。
つまり116400GVは、正規店の新品ラインナップからは完全に外れた「過去のモデル」です。今から手に入れるなら、中古・未使用品を扱う専門店で探すことになります。
稲妻形の秒針や、風防の色そのものが素材に含まれている加工は、現行の他のモデルには見られない116400GVならではの意匠です。「耐磁時計」という実用性と、「緑の風防」というほかに代わりのない見た目の両方を持つ点が、生産終了後も関心が続いている理由の一つだと考えられます。
116400GVと116400、買取価格の差で見る
当サイトでは、ミルガウスの買取価格を2026年9月13日から集計しています。この節は、GVかどうかで手放すときの金額がどれくらい変わるのかを知り、買うときに「GVの分だけ高く払う価値があるか」を判断するためのものです。
| 型番 | 買取価格の下限 | 買取価格の上限 |
|---|---|---|
| 116400GV | 1,900,000円 | 2,100,000円 |
| 116400 | 1,330,000円 | 1,470,000円 |
| 差(GV-116400) | 570,000円 | 630,000円 |
※2026年9月29日時点。いずれも同じ1社が公開している買取価格です。
同じ店の買取価格で比べると、GVは透明な風防の116400より約60万円高く買い取られていました。9月13日から9月29日までの7回の集計で、どちらの金額も一度も変わっていません。
ただし、ミルガウスの買取価格を公開している店は、今のところ当サイトの集計では1社だけです。複数の店を比べた相場ではないので、「GVは透明な風防より約60万円高い」という差の目安として使い、実際の金額は必ず複数の店で確かめてください。
中古の販売在庫はどれくらい?買う前に価格帯をつかむ
次に、買う側から見た販売在庫の様子です。買取価格とは別のデータなので、上の表とは混ぜずに見てください。この節は、探し始める前に「どのくらいの予算を見ておけばよいか」をつかむためのものです。
2026年9月29日時点で、国内の専門店で価格が表示されていた116400GVは5本ほどでした。中心は200万円台前半で、状態の良い中古のZブルーは230万円近い価格が付いています。商品名で文字盤の色が分かった在庫は、すべてZブルーでした。
透明な風防の116400は、中古が8本ほど販売されていて、150万〜180万円台が中心です。販売価格で見ても、GVは116400より数十万円高いところにいることが分かります。
一般的に、生産終了しているモデルの価格が動く背景としては、次のような要因が挙げられます。
- 後継モデルが発表されていない「一代限りの意匠」であること自体が、希少性につながりやすい
- 文字盤の色(黒/Zブルー)や、傷の少なさで個体ごとの評価が分かれやすい
- 耐磁という実用性と、緑の風防というコレクション性の両方を求める人がいて、需要の背景が一つに絞られない
在庫の数は少ないので、1本の売れ行きや値下げで価格帯の印象が変わりやすい点も覚えておいてください。
黒文字盤とZブルー、どちらを探すかを先に決める
116400GVには、2007年に登場した最初の仕様である黒文字盤と、2014年に加わったZブルー文字盤の2種類があります。この節は、探し始める前に「どちらの色を狙うか」を決めておくためのものです。色を決めずに探すと、在庫の少なさに振り回されやすくなります。
| 項目 | 黒文字盤 | Zブルー文字盤 |
|---|---|---|
| 登場 | 2007年 | 2014年 |
| 位置づけ | 生誕50周年で登場した最初の仕様 | あとから加わった濃紺の文字盤 |
| 9月29日の販売在庫(商品名で色が分かったもの) | 確認できず | 3本 |
注意したいのは、当サイトで集計している116400GVの買取価格は、文字盤の色を区別していないことです。上で紹介した190万〜210万円は「116400GV」全体としての金額で、黒とZブルーのどちらが高いかは、今のデータでは言えません。色による差を知りたい場合は、買取店に文字盤の色を伝えたうえで金額を確かめてください。
耐磁とは?磁気が気になる人が知っておくこと
ミルガウスの名前の由来でもある「耐磁」は、日常でも意外と関係のある性能です。この節は、耐磁時計が自分の生活に必要かどうかを判断するためのものです。
機械式時計は、中の細いゼンマイが磁気を帯びると、時間が進んだり遅れたりしやすくなります。一般的には、スマートフォンやタブレット、パソコン、バッグのマグネット式の留め具など、身の回りの磁石の近くに長く置くことで起こるとされています。
ミルガウスは、もともとこうした磁気に強い時計として作られました。ただし、ほかのモデルでも、磁石の近くに置かないといった日常の工夫で防げることも多くあります。保管のしかたや、磁気を帯びたときの対処は、オーバーホール費用と日常のお手入れのガイドの磁気の部分もあわせて確認しておくと安心です。
【持っている人へ】手放すときは複数の店で確かめる
すでに116400GVを持っていて、買い替えなどで手放すことを考えている場合は、次の点が買取価格に影響しやすいとされています。
- 風防(緑がかったサファイアクリスタル)に傷や欠けがないか
- ブレスレットの伸びや、ケースの傷の状態
- 付属品(保証書・箱)の有無
- 文字盤が黒かZブルーか
上で見たとおり、ミルガウスは買取価格を公開している店が少なく、1社の金額だけでは相場が分かりません。1店舗だけで決めず、店頭・宅配・一括査定などで複数の店の金額を比べることをおすすめします。
【探している人へ】中古で見るべき3つのポイント
これから116400GVを中古で探す場合は、次の3点を必ず確認しましょう。
- 型番の末尾がGVか:商品名が「ミルガウス」だけの場合もあります。透明な風防の116400と取り違えると、上の表のように数十万円の差になります。
- 文字盤の種類(黒/Zブルー):商品名で色が分かった販売在庫はZブルーだけでした。黒を探す場合は、在庫が出るまで時間がかかることも考えておきましょう。写真だけでなく実物で色味を確認するのが望ましいです。
- オーバーホール・修理の履歴:生産終了したモデルなので、購入前に販売店へ整備歴を確認しておくと安心です。
同じ実用系のエクスプローラーと比べるとどうか
「耐磁のミルガウス」と並んで、ロレックスの実用系の代表と言えるのがエクスプローラーです。この節は、中古のミルガウスと、正規店で買える現行のエクスプローラーのどちらを探すかを決めるためのものです。
| 項目 | ミルガウス 116400GV | エクスプローラー 36(124270) |
|---|---|---|
| 入手方法 | 中古・未使用品のみ | 正規店(現行品) |
| ケース径 | 40mm | 36mm |
| ムーブメント | Cal.3131 | Cal.3230 |
| 定価(2026年9月時点) | なし(生産終了) | 1,177,000円 |
| 特徴 | 緑の風防、稲妻形の秒針 | 3・6・9の数字の文字盤 |
エクスプローラーは正規店で定価で買える可能性がある一方、ミルガウスは中古の価格で買うことになります。「定価で買えるまで正規店に通う」か「今ある在庫から選ぶ」かで、選び方が大きく変わります。エクスプローラーの旧型については、14270(エクスプローラーI)の解説でまとめています。
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- 116400GVは、耐磁モデル・ミルガウスの生誕50周年を記念して2007年に登場した現代版。2023年に生産終了が伝えられ、後継モデルは無い。
- 「GV」は緑のガラスの意味。当サイトの集計では、GVは透明な風防の116400より買取価格が約60万円高く、9月13日以降変わっていない(公開している店は1社のみ)。
- 中古の販売在庫は5本ほどで、Zブルー中心に200万円台前半。探すときは型番の末尾・文字盤・整備歴の3点を必ず確認する。
次の一歩として、GVと透明な風防のどちらにするか決めたら、まずは実物を扱っている専門店で色味を見比べてみてください。
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