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デイトナ 6265|父が1986年に買った手巻きデイトナを査定に出した体験談と、複数の店で聞く大切さ

2026年10月22日公開著者: ロレヨメ編集部
デイトナ 6265|父が1986年に買った手巻きデイトナを査定に出した体験談と、複数の店で聞く大切さ

前回、両親から譲り受けたロレックスを紹介したとき、1本だけ、あえて名前を伏せていた時計があります。父が1986年に買った、デイトナのRef.6265(黒文字盤)です。

この記事では、麻袋に入っていた時計をロレックス専門店へ持ち込み、このデイトナが「概算で800万〜1,200万円」と言われるまでの出来事を、僕の体験としてそのまま書きます。分かるのは次の3点です。

  • 父から聞いた、1986年の購入のいきさつ
  • 4桁リファレンスの時計の査定が、その場で終わらなかった理由
  • 同じデイトナでも、店によって最低額が200〜300万円違った話と、古い時計を持っている人が先に確認したいこと
ロレ男✨
前回、1本だけ隠してたやつ、ついに出せるぞ。
ヨメッチ🤔
もったいぶりすぎ。ちゃんと数字と事実を分けて話してね。

麻袋にまとめて入っていたロレックスと、最後の1本

父から時計を譲り受けたとき、ロレックスは1つの麻袋にまとめて入っていました。「なんだこのアンティークは」と思いながら、「ありがとう」と受け取ったのを覚えています。

せっかく両親からもらったものなので、価値をきちんと調べておきたい。メンテナンスをどうすべきかも知りたい。そう考えて、近所のロレックス専門店へ持ち込んだのが、この話の始まりです。

店では、麻袋から1本ずつ時計を出していきました。コンビのモデルや、パーペチュアルデイトが先に出て、最後にデイトナを出した瞬間、店員さんの目が変わりました。「おっと!」と、とても驚いた表情をされたのが印象に残っています。

デイトナに価値があることは、うすうす分かっていました。ただ、父の記憶では、買ったのは円高の時期で、15万円ほどだったはずです。それが数百万円、たとえば300万円や400万円になっていたらすごいよね、くらいの期待で行きました。

1986年、父は友人に頼んでデイトナを買ってきてもらった

ここで、父から聞いた話を書いておきます。

  • 買ったのは1986年。父が友人に頼んで、買ってきてもらった
  • 値段は、日本円で15万円ほど。定価は30万〜40万円だったらしい
  • 当時は円高で、デイトナはあまり人気がなく、安売りされていたそうだ
  • 父は腕時計をあまりしない人で、一度もオーバーホールに出さず、家の物置に眠っていた
ヨメッチ
15万円で買った時計が、40年たって話題になるって、すごい話ね。
ロレ男
オレも信じられなかった。父は特に何も考えてなかったと思う。

デイトナ6265とは|手巻きデイトナ最終世代のひとつ

ここで、6265がどんな時計かを整理します。当サイトの型番別の確認記録で裏を取った範囲です。

項目内容
型番Ref.6265
生産期間1971年頃〜1987年か1988年頃(資料により終了年に幅がある)
ムーブメントCal.727(バルジュー72をロレックスが改良した手巻き。毎時21,600振動)
ベゼルステンレス製の目盛り付き(兄弟モデルの6263はアクリルのベゼルインサート)
特徴プッシャーとリューズがねじ込み式のオイスターケース
その後1988年の自動巻きデイトナ(Cal.4030搭載の16520系)への切り替えで、手巻き時代が終わった

手巻きのデイトナは、ほかにもロレックス デイトナ 6263とは|最後の手巻きデイトナの見分け方と相場の決まり方で詳しく書きました。6265は、そのアクリルベゼルの6263と、ケース・ムーブメント・プッシャーが同じ兄弟機にあたります。

近所のロレックス専門店に持ち込んだ日|デイトナの査定だけ終わらなかった

麻袋に入っていた時計の査定は、デイトナ以外はさっさと終わりました。デイトナだけ、いちばん時間がかかり、その日のうちには終わりませんでした。

店員さんから、保証書(ギャランティー)の有無を聞かれました。その日は持っていかなかったので、保証書を確認したうえで、改めて見てもらうことになりました。翌日ごろ、保証書を持って再来店しています。

帰り際の出来事も、よく覚えています。麻袋に戻そうとしたところ、店員さんが「ちょっと待ってください」と言って、デイトナを個包装にしてくれたのです。クッションも入れてくれました。ジャラジャラと麻袋に入れていた僕の時計を、わざわざ丁寧に包んでくれたことに、時計の価値の大きさを肌で感じました。

4桁リファレンスの査定が、その場で終わらない理由

再来店して、保証書とあわせて見てもらったとき、店員さんからこんな話を聞きました。

4桁のリファレンスのアンティーク時計は、その場で完璧な査定が終わらないのが一般的だそうです。理由として説明されたのは次の点でした。

  • 中の構造(ムーブメントなど)もしっかり確認する必要がある
  • 古い時計なので、誰でも気軽に触ってよいものではなく、むやみに触ると壊れてしまうおそれがある
  • 専門の知識がある人のもとで判断してもらう必要がある

厳密な査定は、専門の工場に1〜2週間預けてもらって行うと言われました。そこで僕は、「概算でいいので教えてください」とお願いしました。

「概算で800万〜1,200万円」と言われた日

概算として伝えられた金額は、800万円から1,200万円でした。

あくまで概算ですが、その金額を聞いて、本当に驚きました。父が15万円ほどで買ったと聞いていた時計です。単純に比べると、50倍以上になります。

時計は資産になる、という話は聞いたことがありました。でも、自分の手元の1本でそれを実感したのは、このときが初めてでした。

ヨメッチ
15万円の時計が、800万円って……。聞いただけで手が震えそう。
ロレ男✨
オレも、あの瞬間は本当に驚いたよ。

別の店では「少なくとも600万円」|最低額が200〜300万円違った

その後、800万〜1,200万円と言われた店とは別の店にも、同じデイトナを持ち込みました。

言われたのは、「少なくとも600万円」でした。

比べると、最低額が200万〜300万円ほど違います。同じ時計でも、聞く店によって数字がこれだけ変わるのです。

理由は、ヴィンテージと呼ばれる4桁リファレンスのモデルを、しっかり査定できる店が思ったほど多くないからだと思います。近所の買取店で聞くだけで決めてしまうと、本来の水準と離れた数字で判断してしまうかもしれません。

だから、4桁リファレンスの時計を持っている人には、次の2つをおすすめします。

  1. 複数の店で聞く:近所の買取店だけで決めない
  2. ヴィンテージに強い店も選ぶ:古いモデルの扱いに定評がある店に相談する

ヴィンテージに強い店かどうかは、店の公式サイトに載っている取扱実績が目安になります。

良かった点|オーバーホールも研磨もしていなかった

店員さんと話して、良かったと言われた点が2つあります。

1つ目は、父が一度もオーバーホールに出していなかったことです。 アンティークの時計は、部品を1つ交換するだけで、価値が数百万円変わることがあると聞きました。

2つ目は、研磨(ポリッシュ)をしていなかったことです。 オーバーホールのとき、見た目をきれいにするために、ケースやブレスレットを磨いてもらうことがあります。磨くと細かい傷は消えて、新品のように見えます。ただ、もともとの削り出しの形が少し削れるので、価値が下がる傾向があると聞きました。

父は、時計をあまり着けない人だったので、結果的に、手を加えない状態が残ったことになります。

悪かった点|ブレスレットと箱が無かった

悪かった点もあります。保証書(ギャランティー)は残っていましたが、ブレスレットと購入当時の箱がありませんでした。ブレスレットは、父の腕にぴったり合わせて使っていたこともあり、おそらく処分したか、無くしてしまったようです。箱も処分してしまっています。

もし今、正規店で時計を買った人は、一生大事にして、将来手放すときが来るかもしれません。そのとき、箱・保証書・ブレスレットの有無で、金額感が変わってくると聞きました。付属品は、気づいたときに保管しておくと安心です。

手を加える前に|ヴィンテージの文字盤・針・リューズ

古い時計は、文字盤・針・リューズが交換されていないかどうかで、価値が変わる傾向があると聞きました。実際、6265は、オリジナルの状態で残っている個体が珍しいモデルだそうです。

この話を聞いて、僕が大事だと思ったことは次の1つです。

ヴィンテージの時計は、文字盤・針・リューズの交換や研磨で価値が変わる傾向があります。手を加える前に、ヴィンテージに詳しい専門店に一度相談してみてください。

現行モデルは、長く使うために正規店でメンテナンスしてもらうのが安心です。味わいを楽しむヴィンテージは、手を加える前に一度専門店に相談する。違いはそれだけです。

ヨメッチ
何もしないのがいちばん価値を守る、っていうのは面白いわね。
ロレ男
まあ、父がただ着けてなかっただけなんだけどな。

掲載価格で見る6265|いくらで出ているのか

参考までに、当サイトが集めた販売側の掲載価格を載せます。これは売り手が付けた希望価格で、買取額でも成約額でもありません。

型番出典内容掲載価格(円)確認日
6265クォーク(ヴィンテージ)シルバーダイヤル・1971年製18,880,0002026年9月14日
6263クォーク(ヴィンテージ)シルバーダイヤル・1972年〜1982年製の3本21,880,000〜28,880,0002026年9月14日
6263かめ吉掲載中(個体の詳細は未確認)13,499,8502026年10月11日

6265の掲載は1件だけで、しかもシルバーダイヤルです。僕のデイトナは黒文字盤なので、そのまま比べることはできません。ただ、僕自身が最近見た、状態のよい6265の販売価格も1,800万円ほどだったので、近い水準の掲載は確かにあります。

海外では、サザビーズが2024年11月のオークションで1987年頃製の6265(黒文字盤)を予想価格4万5,000〜7万スイスフランで紹介していました(落札額ではなく予想価格。該当ページ、2026年10月11日に確認)。カタログでは、6時位置の文字が赤く大きい通称「ビッグレッド」の文字盤が人気として挙げられています。

同じ6263でも、掲載価格は1,350万円から2,888万円までと、大きく開いています。ヴィンテージは、年式・文字盤・状態で金額がまったく違いますし、相場も動きます。

6265の後を継いだ自動巻き初代のデイトナがいくらで買い取られているかは、デイトナ 16520の買取相場ページで、複数の買取店の価格をまとめて見られます。現行のデイトナ 126500LNの買取相場ページもあわせてどうぞ。

もし家に古いロレックスが眠っていたら|先に確認したい5つのこと

僕のように、親や祖父母の家の物置に、古いロレックスが眠っているかもしれません。30〜40年前に買った時計が、それだけで一財産になっていることもあります。そのときに、先にやっておきたいことを整理します。

  1. 何もしない:自分で磨かない、ベルトを替えない、リューズを触らない
  2. 型番を確認する:ケースの側面(12時側のラグの間)に刻印されています
  3. 付属品を探す:保証書・箱・ブレスレット・予備のコマ
  4. 写真を撮っておく:文字盤・裏蓋・ケースの側面など、全体の状態が分かるように
  5. 複数の店で聞く:近所の店だけでなく、ヴィンテージに強い店にも

特に最後の「複数の店で聞く」は、僕の体験でいちばん効いた教訓です。最低額が200万〜300万円違うという現実を、身をもって知りました。

近所の1店だけで決めず、同じ日に複数社の目安を並べると、最低額の差が見えます。複数の業者に同じ条件で見積もりを依頼できるサービスもあります。いまの水準を知る手段のひとつです。

型番を公式LINEに送ると、当サイトが集めている第三者の買取店・販売店の掲載データから、相場の目安が返ってきます(ヴィンテージは掲載が少なく、目安が出ない型番もあります)。

ちなみに、現行のデイトナの買取の目安は、ロレックス デイトナ 買取価格|126500LN・116500LN・金無垢の買取相場にまとめています。

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まとめ

  • 父が1986年に15万円ほどで買ったデイトナ6265は、近所のロレックス専門店で「概算800万〜1,200万円」と言われた。別の店では「少なくとも600万円」で、最低額が200万〜300万円違った
  • 4桁リファレンスの時計は、その場で完璧な査定が終わらないのが一般的。複数の店で、ヴィンテージに強い店にも聞くのが大切
  • 良かったのは、オーバーホールも研磨もしていなかったこと。悪かったのは、ブレスレットと箱が無かったこと。文字盤・針・リューズに手を加える前に、専門店へ相談するのがおすすめ

次の一歩として、家に古い時計が眠っていないか、一度探してみてください。見つかったら、何もせずに、型番と付属品の確認から始めるのがおすすめです。

これからは、このデイトナを日常でも着けて、ロレックスマラソンにも連れていきたいと思っています。ヴィンテージにはヴィンテージの良さが、現行モデルには現行モデルの良さがあると、日々感じています。

ヨメッチ
じゃあ次のマラソンは、お父さんのデイトナと一緒ね。
ロレ男✨
もちろん。父の時計を、今度はオレが使う番だ。

※金額は、店で聞いた概算と、当サイトが集めた掲載価格です。相場は変動します。

コスモグラフ デイトナの最新買取相場を見る定価・プレミア額・プレミア指数つき一覧表はこちら

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複数の買取店の相場を、型番ごとにまとめています。第三者の買取価格の目安で、roleyomeが査定・買取をするものではありません。